勉強の指導をしていると手段と目的がごちゃ混ぜになっている子がいます。
たとえば英語では
「音読をしているのに成績が全然上がらない」という子もいます。
音読をしていると成績が上がるのか?
全然違います。
音読は、したほうがいいですが一つの手段でしかありません。
黙読よりも効果は高いのは間違いありません。
でも、成績が上がるためには、いくつかのの要件があります。
それは、英語に限らずすべての教科においてです。
1. わからなかったことを理解する。
2. 知らなかったことを覚える。
まずは大きくこの2つです。
点数が上がらない子の特徴として「わからないこと」を「わからないまま」または「わかったフリ」をして先に進んでいます。
「わからないこと」とは具体的に言うと『言葉の意味』すなわち『語彙』です。
日常生活の言葉で例えてみると
たとえば『日常』
『日常』なんて言葉はだれでも使う言葉かと思いますが『日常』ってどういう意味?
っと聞かれてサッと答えられる人が何人いるでしょうか。
例で挙げた通り、語彙力がなければ勉強はできません。
算数、数学で言えば
小学生中学年で『見当』という言葉がでます。
読み方はわかりますか?
どういう意味ですか?
『和』『差』『積』『商』
って何ですか?
これら『語彙力』がないと学校の授業や答え合わせのときに「商の見当をみましょう」と言われても意味が理解できないまま授業が進みます。
また、計算問題ができても文章問題ができていない子は『語彙力』と『文章読解力』不足です。
「普通です」
「まぁまぁです」
「たぶん」
「適当に」
といった言葉を日常的に使っている子は要注意です。
理由は極端に言えば『その言葉しか使えない』からです。
「普通です」と言った子には「普通って何?」と必ず質問するようにしていますが質問すると、まず答えられません。
「普通は普通です」「まぁまぁはまぁまぁです」といった具合に。
ですから、日常的に正しい文の流れで会話するよう意識しなければいけません。
そして、「わかった!覚えた!」と思っても、私たちは忘れます。
ですから、会話や音読を通じてできるだけ長期記憶に押し込むのですね。
昨日覚えたものを今日も会話や音読することになります。
1週間連続で同じものを会話や音読することになります。
そうこうしているうちに、好きなアニメの主題歌のように忘れなくなります。
10回や20回書いたぐらいでは成績は上がりません。
言葉の意味を理解し
日常的に長期で繰り返し反復することにより九九のように覚えられます。
長期記憶で覚えられたことは、この先何十年やっていなくても自転車に乗れるように大人になっても九九が言えます。
大人になっても九九が言えたり、学生時代に好きだった歌が歌えるのも「これでもかっ!」ってぐらいエンドレスリピートをしていたからですね。
大人になって九九が言えない人は小学2年生の時の九九の練習不足です。
毎日コツコツとが大切です。
下記速読サイトにて文章読解力を確認することができます。
勉強していても点数に繋がっていない子は是非1度ご確認いただき今後の勉強の参考にしてください。
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