日常の中でこんな経験はありませんか?
お子さんが「テスト勉強しなきゃ」と言いつつ、スマホをいじっている。
「宿題をやる」と言いながら、結局手をつけずにゲームを始めてしまう。
「もっと英語ができるようになりたい」と言いながら、なかなか単語帳を開かない。
「どうしてやらないの?」「早く始めなさい!」と声をかけても、なかなか動き出さない姿に、イライラしてしまうこともありますよね。
実は、こうした“先延ばし癖”はお子さんの性格ややる気の問題ではなく、脳の仕組みが関係しているかもしれません。
なぜ人は先延ばしをしてしまうのか?
脳科学の研究によると、私たちの脳は“現状維持”を好む傾向があります。特に
新しいことへの挑戦
難しい課題に取り組むこと
これらを避けるようにプログラムされています。なぜなら、脳は「このままでも大丈夫」というメッセージを送り、失敗やストレスを避けようとするからです。
「明日からやればいいや」という気持ちや、「まだ時間があるから大丈夫」という考えが、脳の働きによって自然と湧き上がるのです。
できる人はどう克服している?
では、周りの「すぐに行動する人」たちはどうしているのでしょうか? 彼らも脳のこの仕組みを持っていますが、それに逆らうのではなく、むしろうまく利用して行動しています。
例えば:
やるべきことを小さく区切る
自分が動きやすい環境を整える
行動を起こす"きっかけ"を先に設定する
これらの工夫で、先延ばし癖を克服しているのです。
先延ばし癖を改善する5つの行動
神経心理学博士ジョセフ・マクレンドン氏によると、先延ばし癖は簡単な行動変化により改善できるといいます。
その方法は以下の通りです。
行動を明確にする: 今日やることを1つ決める(例:数学の問題を1問解く)。
始めるハードルを下げる: 1分間だけ取り組む、勉強の用意するなど、最初の一歩を小さくする。
ポジティブなイメージを持つ: やり遂げた後の自分を思い描き、ポジティブな感情を呼び起こす。
タイマーを設定する: 5分間だけやると決める。始めれば意外と続けられることが多い。
成功体験を振り返る: 「できた!」という小さな達成感をしっかり味わう。
これを毎日続けることで、脳の「先延ばし」プログラムを上書きしていくことが可能です。
お子さんと一緒に取り組んでみませんか?
先延ばし癖を克服することは、学びの効率を劇的に向上させます。特に受験期や試験前には、行動力が結果を大きく左右します。
ぜひ、お子さんと一緒に"小さな一歩"を始めてみてください。今日の5分が未来の大きな成果につながります!
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